ありふれたレアもの

後輩がね、結婚するって言うんでね。

めでたいですよ。目出度い。

んで「パイセン、どんな指輪がいいっすかね?」って聞かれたわけで。

そりゃあなたモアッサナイトですよ的な話をしたわけです。

なんかパチモノみたいで嫌だとか言うんで、ダマスカス鋼の指輪はどうですかと。

そしたら「鉄じゃないすか」って。

 

あっあ~わかってない

わかってないわ~WWW

まぁそんな流れから、今日は鉄の話です。

 

ダマスカス鋼は古代インドで作られていた鉄で、現在はインドの寺院に柱として残っています。

西暦400年頃に造られた鉄柱らしいんだけど、1600年もの間、雨ざらしになっているにもかかわらず、錆びていない。そして歪んでいない。

強靭で錆びない金属であるダマスカスは、柱の材料としてではなく、剣の素材として有名になっていきます。
この鉄を作っていた部族は、製法を秘法として外部に漏らさなかったこともあり、神秘の金属として取引されたようです

また、刀の表面に浮かぶ独特の紋様と相まって、中世ヨーロッパでは比類なき名剣として、騎士達はダマスカスの剣を所有することを誇りとしました。

ダマスカスの短剣(レプリカ)
ダマスカスの短剣(レプリカ)

しかし鉄砲の登場とともに、剣の時代は終わりダマスカスソードは意義を失い廃れていくわけです。

そして時は流れ18世紀。

産業革命とともに、優秀な金属の需要が増したイギリスでは、神秘の金属として名をはせたダマスカスの製法を手に入れようとします。
しかし、ダマスカスを作っていた部族はすでに滅亡。
オリジナルの製法は永久に人類から失われてしまったのです。

現在でも研究は続いていますが、完全にオリジナルと同じものは、未だに作ることができないそうです。

ちなみに、みなさん御存じのステンレス。
このステンレスはダマスカスの研究から生まれた副産物なんですよ^^
 

なんだかんだ言っても「鉄」です。
金やプラチナではありません。が。

1000年以上の時間を旅してきた金属。

変形しない金属。

劣化しない金属。

永遠の愛を誓うお二人には良いと思うんですが。

 

オリジナルのダマスカス、時々アンティークの短剣なんかでオークションに出てます。

興味がある人は検索検索ぅ~