7対10の激モテ

今日は前回に引き続き「相性」を科学したいと思います。

今回は男性のアンテナの話ね。

アメリカ、テキサス大学心理学部、デヴェンドラ・シン博士が発起人となって、行われたある調査がありまして。

2011年にHuman Nature誌に発表されています。 
いろんな体系の女性のシルエット(つまり影)のみを世界各国の男性に見せて、どのシルエットに最も魅力を感じるかという調査です。

顔も髪型も声もメイクも無視。
体型にのみに焦点を当てた実験。

結果は、年齢、国籍、人種、宗教、文化を問わず全ての男性が同じ体系の女性を最も魅力的だと答えました。

ウエストとヒップの比率が7:10の女性。
太めの女性が好みと答えた男性も、太い女性のシルエットのなかから7:10となっている女性を選択したそうです。

博士はこう言っています。

「7:10の腰のくびれは私たちに実に多くの事を教えてくれるのです。」
「研究の結果、「腰のくびれ」は女性の健康状態を表していることがわかったのです」

「たとえば、糖尿病や高血圧、心臓病、ガンなどは腰のくびれが少ない女性ほどかかりやすく、妊娠する確率が減少することが判明しました」 
「腰のくびれは、女性が健康的で赤ちゃんを産めるかということを示す最高の指標なのです。」と、締めくくっている。



なるほど、閉経して生殖能力を失ったり、妊娠しても腰のくびれは減少することを考えると、ごもっともな話です。
健康で出産可能なパートナーかを瞬時に見極めるアンテナがあるってわけですね。

しかしね~

遺伝子型が云々する 女性のアンテナに比べてですね。

オスのアンテナ、なんかこう…あんまり選別してないですよね。

妊娠できる女性か否か、だけが焦点ですか 

まあ仕方がないかも。
自力で子孫を残せない男性は、自分の遺伝子を一番効率よく残そうと思ったら、健康な異性に照準を合わせて、ばらまくに越したことはない。
一方、女性の妊娠には回数制限がある。
限られたチャンスを最大限に活かすために、慎重にパートナー選びをするって事なのでしょうね。 


さて、私は7:10じゃない~とお嘆きの方。
朗報があります。
7:10が理想だが、6.7:10から8:10の範囲も同じく好成績のモテっぷりを示したそうです。
ウエストとヒップの比率が、この範囲にあれば全然OK!!
というわけで減量もしくは増量がんばりましょう。



前回・今回で人間の無意識レベルでの相性についてお話しました。
いわば、「動物としてのヒト」の相性についてお話したわけです。
では、文明人としての人間の相性は何か。
それは、あなたが生まれてから今日までの膨大な量の「記憶」がキーワード。
「記憶」を頼りにパートナーを探す。
この脳の神経回路を「LOVE MAP」といいます。

素敵な恋の地図についての話は、また今度。

今日はこの辺で。